人生シーケンスブレイク

シーケンスブレイク(Sequence breaking、シークエンスブレイクとも)とは、テレビゲームにおいて開発が想定している攻略ルートを逸脱し、ショートカットする行為のことである。

転職ドラフト経由でWebベンチャーに転職した話

はじめに

こちらの記事は転職ドラフト体験談投稿キャンペーンに参加しています。

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今月に入社したばかりの為、転職先の企業では楽しんでやってますが転職後の体験談は今回は語りません。
職歴がWeb、Web、SIときて今回Webベンチャーに転職したので積もる話もありますが、こちらも趣旨も異なるので今回は語りません。

転職ドラフト体験談投稿キャンペーンなので、転職活動時の体験談であることをご留意ください。

TL;DR

大体この進研ゼミマンガの通り。
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年収が上がるかどうかはその人次第。

スペック

  • 年代: 30代中盤
  • 学歴: 大学中退
  • 転職: 5社目
  • 職歴: 自社パッケージ開発 -> Web -> Web -> SI -> Web
  • 職種: フロントエンド, バックエンド, インフラ少々, 認定スクラムマスター, マネジメント少々
  • Qiita戦闘力: ヤジロベーレベル

転職ドラフトに登録したきっかけ

前職で携わっていたプロジェクトも落ち着き「そろそろ転職も視野に入れ始めようかな〜」と思ってたところ、ありがたいことに友人が経営している企業からお誘いをいただきました。

願ったり叶ったりだったのですっかり転職する気になったのですが、お誘いは外部要因で成立しない可能性があったことと、双方納得できる賃金交渉をする材料として自分の市場価値を再計測しておきたい目的から、併行して普通の転職活動も行ってみようと思いました。

とはいえ、いざ転職活動をするとなると広範囲の企業をキャッチアップする為に、複数の転職エージェントを掛け持たざるを得ません。過去の経験からエージェントとの電話連絡やメールでの面接調整、ソリの合わないエージェントが担当になってしまった場合の対応が煩わしい側面もあったので、モノは試しで転職ドラフトに応募してみることにしました。

転職ドラフトに登録してから転職先が決まるまで

登録してレジュメの審査が通過した時期に早速転職ドラフトが開催され、こちらもありがたいことに10社程の指名と複数の1位指名をいただきました。

それらの企業とカジュアル面談から実際の選考をしている内にまた次回のドラフトが始まり、再度10社程の指名と複数の1位指名をいただいたので追加で回ってる内に、内定が幾つか集まったのでその中で一番良い会社を選んで現在新しい職場で働いています。

過去に知人紹介やエージェントなどを通して転職活動をした際には何かと精神力を擦り減らしたりしましたが、転職ドラフト経由での転職は今までの中で最も楽に転職できたのでその辺りの話を掘り下げてみます。

転職ドラフトの良かったところ

その1 レジュメを書くだけでOK

通常の転職活動と違い、履歴書相当の文書は不要で、職務経歴書相当のレジュメを書くだけでエントリーが完了しました。

自由記述欄はエンジニアにとって馴染みあるmarkdown形式です。 私は元々職務経歴書を常にアップデートしていたので、半分くらいはコピペするだけで大丈夫でした。

幾つか転職ドラフト独自の記入欄がありましたが、それらはエンジニアの資質やマッチングの齟齬を減らす目的と思われる項目だったので、3時間くらいウイスキーを飲みながらダラダラ書いてたら埋まってました。

レジュメの審査は普通に書いていれば通過します。

審査に落ちる理由の 9割は「情報不足」!転職ドラフトの審査にまつわる 3つの誤解|転職ドラフトReport

その2 面談 / 面接前から年収が分かる

過去の転職活動でも幾つか内定を貰ったことがあったのですが、せっかく内定を貰ったにも関わらずその後の内定通知書に書いてある年収が少なくて賃金交渉も芳しくなく辞退...となるケースがままありました。

通常の採用フローですと内定後の条件面談まで年収が分からないケースが殆どです。せっかく複数の面接をこなして内定を貰ったにも関わらず現職より少ない年収を提示され、条件交渉を試みようにも内定先のエンジニアの平均年収もあまり高くない為交渉の余地もなく辞退に至る...という誰も得しないパターンも数多くありました。

最近は最初から履歴書に現職年収をデカデカと書くことで上記パターンを回避していたのですが、転職ドラフトの場合にはそんなことをせずとも一次面接前に年収が分かるので、企業側がエンジニア採用に出せる金額、採用の温度感、企業からの自分に対する期待値を鑑みた上でこちらから断れるという転職者優位の形で進めることができました。

また、転職ドラフトのルールでは、

内定年収が、転職ドラフト上で提示した提示年収の90%を下回ることは禁止しています。

となっています。 念の為、私は年収100%保証の企業以外では基本0.9掛けで企業の年収を想定していましたが、採用時の年収予測としては充分機能しているなと感じました。

企業の他ユーザーへの指名金額も分かる為、自分の年収のその会社での相場観も良く分かり、年収の伸び代がありそうかも分かるようになっています。

その3 全般的に企業より転職者が優遇されている

その2で述べたように、事前に年収が分かるという点でも転職者が優遇されている面がありますが、 転職ドラフトのルール違反と思われる企業対応を是正しました|転職ドラフトReport のように、企業のレギュレーション違反に厳粛に対応を行いその結果についても公開してくれるので、透明性が非常に高いと感じました。

私はたまたま当該レギュレーション違反企業から指名をいただいていたので企業名を把握しているのですが、割と著名な企業にも関わらず厳粛に違反告知と対応を行っていたことに転職ドラフトの公正さを感じました。

後日、転職ドラフトを運営しているリブセンスのエンジニアとお話する機会があり、そのコンセプトについて伺ったことがあるのですが、

働くということは、日々の糧を得る手段であると同時に、個人が社会とつながるための重要なパイプでもあります。しかし、社会構造の変化に伴う働きかたの多様化に加え、情報の非対称性が引き起こすミスマッチなど、人材領域では多くの課題が解決を待っています。 リブセンスは、口コミによる企業情報の透明化・マッチング精度向上に挑む『転職会議』『就活会議』、専門職の競争入札型転職メディア『転職ドラフト』、成功報酬型でより多くの案件から適職を提案する『マッハバイト』『転職ナビ』など、常に清新な視点をもって、新たなあたりまえを問い続けます。 リブセンスの事業 | 株式会社リブセンス

を実践しているというお話を伺い、正に情報の非対称性を無くす為のサービス設計で転職ドラフトも運営されているんだなと感じました。

転職ドラフトの悪いとまでは言わないけど課題が残るところ

その1 転職エージェントと違い、自分で企業と調整する必要がある

間にエージェントがいないので自分で直接企業とメッセージや日程調整をする必要があります。 先方企業の企業情報や面接対策をエージェントに尋ねることはできませんし、辞退のごめんなさいメッセージも当然自分で伝える必要があります。

いまさら痛感しますが、エージェントを通して辞退するのは気楽でした。

とはいえ、メッセージや日程調整は転職ドラフト上で行うことができ、日程調整ツールもよくできていたのでコミュニケーションコストはそれ程高くはありませんでした。人に依っては全く苦ではないかもしれません。

企業とトラブルが生じてしまった際には相談フォームがあるのでその点では安心です。

その2 企業への訪問回数が増えがち

企業から指名をもらったその後は、うろ覚えですが概ね↓のような選択肢から対応を選ぶことになります。

  • 承諾し、そのまま1次面接に進む
  • 承諾し、まずはカジュアル面談をし、その後1次面接に進めるか判断する
  • 辞退する

興味のある企業からの指名には当然承諾して話を進めるわけですが、1次面接 or まずはカジュアル面談どちらにするかといったら、普通カジュアル面談を選ぶと思うんですね。

転職ドラフトの指名は通常の採用フローでいう書類選考通過と同等なので、その後の採用過程でお見送りとなる可能性は大いに有り得ます。 「あなたに興味あります!」と言われたものと勘違いしノコノコ会社訪問した結果、「やっぱこの人は合わないね」と判断される可能性はあると思っています。 そう考えると、こちらもじゃあまずはカジュアル面談で話を聞いてから、自分のスキルが活かせそうかや社風が合うかを判断してからこの会社受けようか、この会社は合わなそうだから落とされる前に辞退しとこうかな、と自分で予め防衛機制を働かせておきたくなる結果、私はカジュアル面談を選択してしまいました。

ただ、オンライン面談も可能な所も多い中、通勤のシミュレーションやオフィスの様子がみたいのもあって自分の意志で直接訪問を選んで会社訪問しているので、これも人に依るかも知れません。

その3 レジュメの重要さがユーザーに充分に伝わっていない

企業側にとってはレジュメ以外の情報が殆どないのでレジュメだけを一生懸命目を通して指名しているわけです。レジュメにいい加減なことを書いていると指名は貰える訳がないのですが、所々にカジュアルな質問が散りばめてあってその重要さが伝わりづらいです。

例えば、3〜5年後の目標や野望を書く欄があり、例も「個人的なものでもかまいません。」と書いてありますが、企業の採用側は当然企業にとって欲しい人材かどうかの判断になる目標を書いてある人を指名するのであって、無関係な野望が書いてあってもそれはなんの判断材料にもならないはずです。

また、「水とプログラミングどっちが好き?」という質問意図がよく分からない質問あったり、「レガシーなシステムの保守・運用・改善をしたい」という質問は、レガシーなまま運用をやれと強制されたらNoだけど、改善のための開発だったらYes!!なんだけど...のように回答に困るものがあったりと、もうちょっとレジュメの項目はブラッシュアップの余地があるんじゃないかなーと思いました。

とはいえ、巷の履歴書や職務経歴書に比べれば採用側、転職希望者双方にとって全体の情報量は多いので、他と比べたら良い内容ではあると思います。

転職ドラフトまとめ

他細かいところも含めて箇条書きにまとめてみます。

良かったところ

😇 レジュメを書けば勝手に企業から指名してくれる
😇 自由記述欄はエンジニアに馴染み深いmarkdown
😇 全般的に企業より転職者が優遇
😇 企業や他ユーザーの動向や指名金額も分かる
😇 転職者に嬉しいキャンペーンがある

悪いとまでは言わないけど課題が残るところ

🙁 自分で企業と調整する必要がある
🙁 企業への訪問回数が増えがち
🙁 レジュメの重要さがユーザーに充分に伝わっていない

総括

なんだかんだ言ってさっきの進研ゼミみたいなマンガの通りです。

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最後にありきたりなコツも残しておきます。転職ドラフトの採用側には回ってないのであくまで転職者目線です。

  • 職務経歴書は常にアップデートしとく
    • プロジェクト終了時に書くのが一番鮮度が高いのでオススメ。
  • レジュメはちゃんと書く
  • 野望は何でもいいけど採用担当に刺さるものにする
  • IDもアイコンも未設定が体感9割位で印象に残りづらいので個人が特定されない範囲で設定しとく
    • 逆にはてブと共通のIDやアイコンだと面識ないけど気付く...

ちなみに年収は上がった?

自分は若干下がりました。

SIerの前職がWeb業界に比べて貰いすぎていたので、もっと下がることを想定していましたが、年収若干マイナスではあるもののストックオプションがあるので不足分を取り戻せるように頑張ればいいかなと思っています。

レガシー環境から脱出して、大きな裁量の中でこの条件で働けるという点で非常に満足しています。

もしこのブログをみて興味を持ったなら

こっそりご連絡ください。招待コードをお送りします。
招待コード: YQFZ をご利用ください!

無事に審査を通過したら、お好きなオライリー・ジャパンの本を1冊プレゼントされるそうです。

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2019-01-24 17:15 追記

転職ドラフト事務局から「ブログにそのまま招待コードを載せていいですよ」と連絡があったので直接貼っておきます。