斜視手術日記 の手術をする前にMRI検査をしたら小脳に影があるとのお話。今度は造影剤を入れて撮ってみましょうということで、次の週に再度MRIをしてみたところ、やはりということで確定診断をいただきました。
どうやら脳腫瘍があるようです。
横から見た図
上から見た図
横から見た時の小脳部分のもやもや〜っとしているのが腫瘍。
位置や形からして良性とは言えず、気軽に取り出してはい終わりとは言えない位置にあることだけは何となく分かりました。
というのが半年前。
■ スペック
- 35歳男
- 既婚子持ち
- アルコール 缶1本 / 週2,3回程度
- 煙草 13年吸っていたものの今は全く吸っていない
- 住宅ローン残り32年あり
脳腫瘍の発見直後
今年の2月に影が見つかってから、同じ病院の脳外科の先生にも診てもらうことになりました。
その結果、
- 脳の炎症の可能性もあるとのことでしたが、最終的にはその可能性はなし。
- 小脳のど真ん中に腫瘍があり、脳組織とも癒着するように拡がっているので取り出すのは難しく、無理に手術をしても合併症として麻痺や意識障害などのリスクが大きい。
- 造影剤を入れた検査でも腫瘍の輪郭がハッキリしないことから、悪性度(グレードI〜IVに分類される)はそれ程高くない。
ことは分かりました。
小脳腫瘍の場合には、細かな動きができない協調運動障害、歩行障害などが起きるらしいですが、今のところは特に自覚症状はありません。
今後については、今現在腫瘍があることは分かったが、この腫瘍が増大傾向なのかは分からないので、3ヶ月後に再検査することになりました。
ちなみに脳腫瘍と生活習慣は基本的に無関係だそうです。
今後の流れについてはこの図がわかりやすい。
病院でもらってきたパンフレット。
「ああオレ脳腫瘍なんだなー」と思いながらもらってきた。
他にも「家族ががんになったとき」などいっぱいあった。
3ヶ月後の検査
そんなこんなで3ヶ月後の検査に臨みました。腫瘍が大きくなってたら悪性度が高いとのことでしたが、幸い大きさは変わっていませんでした。 (じゃあいつ発生してどのペースで大きくなってきたのかという疑問が生じましたが、それはもう分かりません。)
ここで自分の脳腫瘍の種類について訊いてみました。
自分の腫瘍は神経膠腫(グリオーマ)の一種であるだろうとのことです。
あるだろうというのは、脳腫瘍はおおよそ150種類に分類されるのですが、分類には腫瘍組織の遺伝学的検査がほぼ必須となっている、つまり、手術で腫瘍組織の一部を取り出さないと断定できないということらしいです。
すぐには治療の必要がないとのことで、しばらく経過観察することになりました。
脳腫瘍 | 希少がんセンター より、主な25の脳腫瘍の頻度と年齢と生存率。
脳腫瘍の種類によって生存率がまちまち。といっても種類もよく分からず、素人には難しい。
その後
なんと何もありません。
眼科と脳外科で定期検診でそこそこの頻度で通院しているのですが、自覚症状がないか丁寧に問診してもらうものの、グレードI〜IIの脳腫瘍と思われ、直ちに問題はないとのどこかでよく聞くフレーズをいただいて現在まで至っております。突然悪化することもまずなく、もしここから突然悪化したら論文に載るレベルとのお話です。
ここは医師が断定しないので憶測ですが、生存率が比較的高い種類のものではないかなと思われます。
発覚した時点で最悪のパターンを考慮して会社にも「万が一の時には宜しくお願いします。」とか言っちゃったけれど、その後についてどのタイミングでなんと言ったらいいか分からなくて困っております。
一応、定期的にMRI検査も続けているので、腫瘍に増大が見つかった場合には悪化する前に対応が取れるのでその意味では安心かも知れません。 (部位や癒着具合から、悪化した時にはなんかもうアレな気もしますが...)
感情とか心境の変化とか
最初のMRI検査の画像を見せてもらった時にそれ程腫瘍が大きいようには見えず、余命数ヶ月ということにはならない気がしていたのでので結構冷静でした。
一応既婚子持ちなので、住宅ローンは団体信用生命保険があるのでむしろ家族に資産として残せるなとか、生前贈与調べておかないとなとか、学費大丈夫かなとか家族への影響について考えるウェイトの方が多かった気がします。
また、結果としてこの腫瘍が原因で死に至る可能性が今の所低く自分の寿命に影響することがあまりなさそうでしたが、何となく自分の老後というものが存在する前提で考えていた節があったけれども、老後なんて来ないパターンもあるということを強く認識するようになったので、資産形成はしつつも今も楽しむように散財傾向が少し加速しました。といっても、家族とご飯とか旅行とか、ルンバとかエアコンとか、家族に遺せる形の消費もちゃんと増やせるといいですね。
自分の死という事柄について認知するようになりました。
〆
たまたまMRI検査をしたから分かったけれど、しなければ分からなかった。
自覚症状が出てからでは手遅れのこともあるので、みんな脳ドックにいこう!
終わり。